梅雨の時期に体に影響する〈湿(しつ)〉とは?
梅雨になると急激に増えるのが湿気です。 湿は体内で重濁し、重さを感じる頭痛や全身の重だるさ等の症状を起こします。 目ヤニが増える・尿が混濁・ジュクジュクした湿疹ができるなど、 排泄物や分泌物が粘つき停滞するような症状も出てきます。 また湿は水の性質を持ち合わせているので、 特に下半身に溜まりやすく浮腫みを起すこともあります。〈湿〉を嫌う臓器〈脾(ひ)〉とは?
五臓の中で特に湿を嫌うのが消化吸収のリーダーである脾です。 脾はパートナーである胃と共に食べた物を消化し、 そこから栄養物質を作り出して全身に運ぶ役割をしています。 脾は湿の影響を受けやすく、梅雨や湿気の多い時期に弱りやすいのです。 ※〈五臓〉や〈脾〉など薬膳基礎知識については「そもそも薬膳とは?」ページへ! 梅雨の時期に、重たい頭痛や浮腫みなどの体の重だるさに悩んでいませんか? 食欲が落ちたり食後極端に眠くなったりすることはありませんか? そういう症状がある方は、湿によって脾が弱っている可能性が考えられます!〈脾〉を養生するポイントは?
それでは、湿に負けないように脾の調子を整えるにはどうすればいいでしょうか!- 甘い物・冷たい物・脂っこい物を摂り過ぎないようにしましょう
- 湿気をとる食材をとりましょう(はとむぎ・小豆・緑豆春雨など)
- 脾を元気にする食材をとりましょう(じゃがいもなど芋類・きゃべつ・きのこなど)
- 辛味のある食材を合わせましょう(唐辛子・シナモン・ネギ・生姜など)